ニデックオーケーケーは、新型横形5軸マシニングセンタ「HX500」を発売した。高剛性構造をベースに高速2軸テーブルや高速自動工具交換装置を搭載し、高能率加工で全体のサイクルタイムを短縮する。
ニデックオーケーケーは2025年9月22日、新型横形5軸マシニングセンタ「HX500」を発売した。航空機部品や電気自動車、ロボットなどに用いられる小型部品の高精度加工に対応する。
HX500は、同社製品の伝統ともいえる高剛性構造をベースに、ダイレクトドライブモーター駆動の高速2軸テーブルや高速自動工具交換装置を備える。これらを最高回転速度1万5000min-1の主軸と組み合わせることで非切削時間を短縮し、全体のサイクルタイムを削減する。
切粉の排出については、テーブルの反転機構と傾斜カバーにより、切粉を速やかにセンタートラフに誘導。長時間の連続加工でも安定した加工精度を維持する。また、A軸の旋回範囲を−210〜+30度に拡大したことで、反転加工も可能になった。
□500mmのパレットサイズに対し、設置面積が約15m2(2.6×5.62m)とコンパクトで、多様なレイアウトに対応する。
作業性の面では、独自のAPC(自動パレット交換装置)機構で段取り部のパレット高さを1050mmに抑えており、作業員の負担を軽減する。オプションの機内カメラを使用すれば加工領域が可視化され、より作業性が高まる。さらに、操作パネルのメンテナンスチェック機能が効率的な保守点検作業を支援する。
環境への負荷を抑える機能も備える。アイドル状態が一定時間続くと自動で省エネモードに切り替わるECOスリープ機能のほか、LED照明やインバーター制御のオイルクーラーで電力消費を抑制する。
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