ニデックグループは欧州最大級の工作機械展示会「EMO Hannover 2025」において、ニデックオーケーケーが新たに発売した5軸横型マシニングセンタ「HX-500」などを披露した。
ニデックグループは欧州最大級の工作機械展示会「EMO Hannover 2025」(2025年9月22〜26日:現地時間、ドイツ・ハノーバー)において、ニデックオーケーケーが新たに発売した5軸横型マシニングセンタ「HX-500」などを披露した。
HX-500は航空機部品やEV(電気自動車)、ロボットなど高精度かつ複雑化する部品の高能率加工ニーズに応えて開発された。
トラ二オンテーブルはデュアルディスククランプ方式でしっかり固定。パレットサイズは500×500mmでありながら、設置面積はわずか約15m2(2600×5620mm)という省スペース設計になっている。ニデックマシンツール CTO 技術士(機械部門)の浜中憲二氏(浜は、まゆはま)は「工場の限られたスペースで少しでも多くの機械を並べて稼働させることを意識した」と話す。
A軸(傾斜)とB軸(旋回)にダイレクトドライブモーター、Z軸にツイン駆動軸を採用し、早送り速度毎分65m(X/Y/Z軸)、A軸早送り回転速度は毎分50回転、B軸早送り回転速度は毎分100回転となっている。
フラット部のない傾斜カバーとクーラントによる切り粉流しで、切り粉をセンタートラフに誘導し堆積を防止。A軸旋回範囲をー210〜+30度に拡大しており、ワークを反転させた状態で連続加工を可能にし、切り粉の排出性を高めている。段取り部のパレット上面高さを1050mmに抑え、作業者の負担を軽減している。
また、立体パレットシステム付きの立形5軸制御マシニングセンタ「VB-X350」を出展した。VB-X350は直線軸の早送り速度を毎分63mに高速化し、また回転軸には機械的な減速機構を使用しないダイレクトドライブモーターを採用することで、バックラッシのない高速加工を実現している。
ワークを取り付けたパレットの機械への搬入、搬出を自動で行う立体パレットシステムは操作画面を自社開発しており、直感的な操作が可能になっている。
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