「輸配送ソリューションコーナー」では、2024年4月に施行されたいわゆる「物流新法」に伴い発生している課題を解決するための配送業務改革ソリューションを披露した。小笠原氏は「物流新法によって必要になった、荷待ち時間や作業実態を報告書で提出するという一連の業務をサポートできるようにしている」と語る。
配送進捗管理システムである「ZetesChronos」は、稼働している車両の位置や配送の進捗状況をリアルタイムに見える化できる。クラウド上で配送計画や作業進捗を確認でき、トラックのドライバーに小型の端末を持たせて、その端末から指示された内容に従って動いてもらうことで、配送ルートの管理を効率よく簡単にできる。
さらに2026年4月には、一定規模以上の物流関連事業者(特定事業者)に対して、1カ月の平均荷待ち時間や作業時間をまとめた定期報告書や中長期計画書の提出を求める規制措置が施行される予定だ。作業の実態を把握するために紙に記入する、直接電話で聞くというアナログなやり方では、正確な情報が確保できずに資料作成が困難になってしまう。
これらの課題を解決するために、業務日報を出力するオプション機能「業務日報サービス」の提供を決めた。端末やソフトウェアを活用し、データをうまく組み合わせていくことで、運送業務レポートを簡単に作成できるようにし、ドライバーの負荷を軽減しつつより高精度な業務実態の把握が可能である。比較的早めにサービスを導入できるのも大きな特徴である。
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