ギークプラスは「国際物流総合展2025」において、従来モデル比で設置床面積を50%削減した新型ピッキングステーション「PopPick Lite Station」を国内初公開した。
ギークプラスは、「国際物流総合展2025 第4回 INNOVATION EXPO」(2025年9月10〜12日、東京ビッグサイト)において、同社の従来モデルと比べて設置床面積を50%削減した新型ピッキングステーション「PopPick Lite Station」国内初公開した。
PopPick Lite Stationは、同社開発の自動搬送棚ロボット「PopPick」が運んできた棚からコンテナを自動で引き出し、作業員の手元まで届けるGTP(Goods to Person)ソリューションである。
従来モデルの「PopPick Station」は、幅4500×奥行き2030×高さ4360mmのサイズに作業員の手元作業場を6カ所設置していたが、ライト型となるPopPick Lite Stationでは幅を半分に縮小し、作業場所を3カ所に削減した。ライト型は1時間当たり360箱のコンテナ出し入れが可能。小型化してもXY軸最大移動速度が秒速1.5m、コンテナ取り出し時間が2秒など、作業性能は維持しているという。
従来モデルはアスクルの「ASKUL 関東DC」にステーション28基、PopPickを444台導入するなど、大規模拠点を中心に展開してきた。しかし近年は倉庫賃料の高騰やEコマース市場の拡大に伴い、より小規模な現場での自動化ニーズが顕在化してきたことから、同社はピッキングステーションの小型化に着手。ライト型の登場により、倉庫レイアウトに制約がある拠点でも導入が容易になった。
ステーションや棚搬送ロボットなどの動きは制御システムが管理しており、棚内のコンテナ位置の最適化も自動で行う。ソフトウェアがオーダー予測アルゴリズムを用いて、稼働時間外に翌日以降のオーダーを予測。予測結果からロボットがコンテナを移動/集約することで、出荷効率の最適化を図っている。
ライト型の開発当初は、Eコマース事業者などB2Cの現場への導入を想定していたが、現時点では予想以上にB2Bからの引き合いが多いという。「例えば、電子機器部品や車両組み立て部品など、多品種少量生産かつ出荷頻度が比較的低い現場では、それほど多くのピッキングステーションが必要ない。限られた倉庫スペースの中で、Lite Stationのコンパクトさと効率性が高く評価されている」(ギークプラスの説明員)。
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