ExtraBoldは、大型3Dプリンタ「EXF-12」および「REX-Series BUTLER fabrication」に対応する新機能「DirectFeed」を発表した。従来ペレット化が必要であった廃プラスチックを粉砕材のまま直接投入し、同社のMEX方式3Dプリンタで造形可能とする。
ExtraBoldは2025年9月10日、同社の大型3Dプリンタ「EXF-12」および「REX-Series BUTLER fabrication」に対応する新機能「DirectFeed」を発表した。
DirectFeedは、従来ペレット化が必要であった廃プラスチック(熱可塑性樹脂)を粉砕材のまま直接投入(※1)し、同社のMEX(Material Extrusion:材料押出法)方式3Dプリンタで造形可能とするオプション機能であり、年内のリリースを予定している。販売価格は未定。
※1:投入できる粉砕材は単一材料に限り、粒度(サイズ)の制約もある。
粉砕材を材料として直接投入できるため、リペレット工程を省略でき、コストと時間の削減につながる。さらに、ペレット化を行う際の再加熱が不要となり、材料劣化の原因となる熱履歴を抑制し、リサイクル材の特性を生かした造形を実現できる。
粉砕材特有の詰まりや不均一性を解消する独自機構を搭載(具体的な機構の詳細は非公開)し、安定した材料供給と押し出しを実現。専用シリンダーと高精度センサー群との連携により、高品質な造形を可能とする。
DirectFeedは、後付け可能な有償オプションとして、EXF-12およびREX-Series BUTLER fabricationの導入済み企業に提供予定だ。また、販売開始に先立ち、試験導入を希望する同社製品ユーザーに対してトライアルも実施する。
同社は2025年8月にも、後付け可能なオプションとして「シャットオフノズル」を発表しており、機能改良やアップグレードを通じて、既存ユーザーに最新技術/ソリューションを継続的に提供していく方針を掲げている。
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