MAT一級建築士事務所は、建設用3Dプリンタを活用した墳墓(お墓)を製作。材料にモルタルを用いており、墓石の造形に約15分、周囲の花壇や壁の造形に1時間程度を要した。
MAT一級建築士事務所は2025年8月26日、建設用3Dプリンタを活用した墳墓(お墓)を製作したことを発表した。「建設用3Dプリンタによるお墓の製作は、世界でも類を見ない取り組みであり、唯一無二の形状を実現している」(ニュースリリースより)という。
墓石部分だけでなく、周囲の花壇や壁なども建設用3Dプリンタで造形している。
材料にはモルタルを用いている。墓石として一般的に使用される御影石と比較すると耐久性では劣るものの、撤去が容易でコストも抑えられるため、“早期の墓じまい”を想定する層にとって有効な選択肢になり得る。また、使用されたモルタルは、撤去後に砕石として再利用することが可能だ。
墓石部分の造形時間は約15分で、花壇や壁の造形には1時間程度を要する。表面には光触媒などのコーティングを施すことも可能で、長期間、美しい状態を保つことができる。
今回製作したお墓の設置および施工にかかった総コストは、デザイン料を含めて約200万円だという。
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