図面を読み取る上でもう1つ重要なポイントがあります。それは「隠れ線(隠線)」です(図8)。
これは、形状の裏側や内側など、表からは見えない部分を“破線(点線)”で表したものです。例えば、部品の奥に空いている穴なども、隠れ線を使うことで図面上から深さや位置を把握できます(図9)。
3D CADでは、隠れた部分を確認するために「隠線表示」をオンにできます。使用するソフトによって設定方法は異なりますが、Autodesk Fusionの場合は図10のように設定画面から簡単に表示を切り替えられます。
続いて、図面に記載されている記号について説明します。機械設計の図面にはさまざまな記号がありますが、ここでは3D CADの資格試験に登場する、基本的かつ重要なものに絞って解説します。
まずは、図11に示した3つの記号をしっかりと覚えておきましょう。
今回は初心者向けに、図面の読み取りで重要なポイントを紹介してきました。
実際には「JIS(日本産業規格)」で定められた製図のルールがありますので、より詳しく学びたい方は、製図ルールを扱った書籍(例:筆者の共著「これから図面を描く人のための3次元CAD・JIS製図・公差」)や、MONOistの解説記事(例:「図形を表すルールを覚えよう」の巻)などを参考にしてください。
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