ゼロボードは、産総研グループのAIST Solutionsと提携し、世界最大級のLCAデータベース「AIST-IDEA」から約400項目を厳選した排出係数パッケージを搭載したGHG算定ツール「Zeroboard」の提供を開始した。
ゼロボードは2025年5月7日、産業技術総合研究所(AIST)のグループ会社であるAIST Solutionsと業務提携し、AIST Solutionsが展開する LCA(ライフサイクルアセスメント)データベース「AIST-IDEA」の一部を標準搭載したGHG(温室効果ガス)排出量可視化ソリューション「Zeroboard」を展開すると発表した。
今回搭載された「ゼロボード限定パッケージ」は、AIST-IDEAの約5300項目の内、サプライチェーンでのGHG排出量の算定に必要な約400項目を厳選したものだ。ゼロボードに在籍するLCA専門家が監修し、業界で初めてIDEAデータベースをプリセットしたGHG排出量算定ツールとして実現した。
パッケージは、システム側で常に最新版の係数に自動更新される仕様となっており、ユーザーによるライセンス管理やデータのインポート作業を不要とする。これにより、環境省が提供していた特殊ライセンスの終了による業務負荷の高まりや、Scope 3の算定におけるデータ入手の課題に対処できるという。
AIST-IDEAは日本国内の産業分類体系に基づいて構築されたLCAデータベースで、物量ベースでの排出量算定に高い精度を発揮する。今回の標準搭載により、従来のフルパッケージ購入以外の選択肢を提示し、データ品質を担保しつつ、算定作業の効率化や人的ミスの予防につなげる。
今後は新規契約および契約更新時に、標準搭載プランとして案内され、契約内容に応じてAIST-IDEA原単位の参照も可能となる。ゼロボードは「サステナブルな経営判断の基盤」として、信頼性と実効性を兼ね備えたソリューションの提供を継続する方針だ。
(※)本記事は制作段階で生成系AIを利用していますが文責は編集部に帰属します(ITmedia AI倫理ポリシー)。
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