京セラコミュニケーションシステム(KCCS)とエヌ・ピー・シー(NPC)は、使用済み太陽光パネルのリユース/リサイクル事業に関する協業について検討を開始した。
京セラコミュニケーションシステム(KCCS)とエヌ・ピー・シー(NPC)は2025年4月8日、使用済み太陽光パネルのリユース/リサイクル事業に関する協業について検討を開始したと発表した。両社は、太陽光パネルのリユース/リサイクルを含む新たな太陽光発電設備導入スキーム構築の協業について検討を進める。
KCCSは、京セラのグループ会社として太陽光発電所建設に携わっており、これまで培った設計、構築、保守のノウハウを生かし全国300社以上のパートナー企業と連携し、大規模なメガソーラーから屋根置きの太陽光発電などの導入を行っている。
NPCは、不要になった太陽光パネルをリユース/リサイクルするための中間処理を行っており、独自のホットナイフ分離法を用いた太陽光パネル解体装置で廃棄パネルを再資源化している。ホットナイフ分離法は、太陽光パネルをリサイクルする技術の1つで、約300℃に加熱したナイフでガラスとセルシートを分離する方法を指す。
国内では、2012年に導入された固定価格買取制度(FIT)によって太陽光発電設備の導入が加速した。しかし、これらの太陽光発電設備は2030年代後半に廃棄されることが予測されており、太陽光パネルのリユース/リサイクル率を向上させ、環境への負荷を軽減するためのサプライチェーンの構築が急務となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.