ZigbeeとThreadの同時マルチプロトコル機能付き、Matter対応ワイヤレスSoCを発表組み込み開発ニュース

Silicon Laboratoriesは、通信規格Matter対応のワイヤレスSoC「MG26」シリーズの一般販売を開始した。同時マルチプロトコル機能により、ZigbeeとMatter over Threadを同時に実行できる。

» 2025年03月25日 14時00分 公開
[MONOist]

 Silicon Laboratories(シリコン・ラボ)は2025年2月26日(現地時間)、通信規格Matter対応のワイヤレスSoC「MG26」シリーズの一般販売を開始した。同時マルチプロトコル機能により、ZigbeeとMatter over Threadを同時に実行できる。

キャプション スマートホームでの「MG26」活用イメージ[クリックで拡大] 出所:Silicon Laboratories

 MG26は、ARM Cortex-M33 CPUと無線およびセキュリティサブシステム向けの専用コアを搭載。既存の「MG24」シリーズの2倍となるフラッシュメモリ、RAM、GPIO容量により、高度なエッジアプリケーションの開発に対応する。

 内蔵のアクセラレーターを活用したAI(人工知能)、ML(機械学習)処理機能により、予知保全や異常検出、キーワード検出、ビジョン処理などのタスクを、CPU処理と比べて最大8倍高速化した。また、6分の1の消費電力で実行できる。

 同社のIoT(モノのインターネット)セキュリティソリューション「Silicon Labs Secure Vault」とArmプロセッサ「ARM TrustZone」により、Matterセキュリティ要件に準拠したセキュリティ機能を提供する。同社のカスタム部品製造サービスを利用することで、Matterデバイス認証証明(DAC)やセキュリティキーなどを製造工程中にオンデマンドでプログラムできる。

 送信電力は最大+19.5dBmで、高い受信感度によりバッテリーを長寿命化する。スマートホームやスマートビルディング向けのIoTデバイスをMatterとZigbeeの両方に統合可能になるため、異なるネットワークにつながる製品に自動化とルーティンを組み込めるようになる。

⇒その他の「組み込み開発ニュース」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.