Silicon Laboratoriesは、通信規格Matter対応のワイヤレスSoC「MG26」シリーズの一般販売を開始した。同時マルチプロトコル機能により、ZigbeeとMatter over Threadを同時に実行できる。
Silicon Laboratories(シリコン・ラボ)は2025年2月26日(現地時間)、通信規格Matter対応のワイヤレスSoC「MG26」シリーズの一般販売を開始した。同時マルチプロトコル機能により、ZigbeeとMatter over Threadを同時に実行できる。
MG26は、ARM Cortex-M33 CPUと無線およびセキュリティサブシステム向けの専用コアを搭載。既存の「MG24」シリーズの2倍となるフラッシュメモリ、RAM、GPIO容量により、高度なエッジアプリケーションの開発に対応する。
内蔵のアクセラレーターを活用したAI(人工知能)、ML(機械学習)処理機能により、予知保全や異常検出、キーワード検出、ビジョン処理などのタスクを、CPU処理と比べて最大8倍高速化した。また、6分の1の消費電力で実行できる。
同社のIoT(モノのインターネット)セキュリティソリューション「Silicon Labs Secure Vault」とArmプロセッサ「ARM TrustZone」により、Matterセキュリティ要件に準拠したセキュリティ機能を提供する。同社のカスタム部品製造サービスを利用することで、Matterデバイス認証証明(DAC)やセキュリティキーなどを製造工程中にオンデマンドでプログラムできる。
送信電力は最大+19.5dBmで、高い受信感度によりバッテリーを長寿命化する。スマートホームやスマートビルディング向けのIoTデバイスをMatterとZigbeeの両方に統合可能になるため、異なるネットワークにつながる製品に自動化とルーティンを組み込めるようになる。
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