ベトナム2カ所目の光学製品の生産拠点稼働、2028年に生産能力を1.2倍増に工場ニュース

タムロンは、ベトナムで2カ所目の生産拠点となる「タムロンベトナム・ビンフック工場」の稼働を開始した。2026年に量産体制を確立し、2028年にフル稼働を開始することで、同社グループの生産能力は2024年比で約1.2倍増となる予定だ。

» 2025年03月21日 13時00分 公開
[MONOist]

 タムロンは2025年2月28日、ベトナムで2カ所目の生産拠点となる「タムロンベトナム・ビンフック工場」が同年1月に稼働開始したと発表した。新工場を含む同国の2工場で、グローバル市場に向けた光学製品の生産拡大を図る。

キャプション 「タムロンベトナム・ビンフック工場」の外観[クリックで拡大] 出所:タムロン

 新工場は約40億円を投資して建設され、建築面積は約8000m2、延床面積は2万8500m2。写真用交換レンズや監視、車載用レンズ、金属の加工から成形、塗装、組み立てまでを一貫して対応可能な量産工場となる。

 2026年に量産体制を確立し、2028年にはフル稼働を目指す。これにより同社グループの生産能力は、2024年比で約1.2倍増となる予定だ。

 同社は、地政学リスクや対中関税リスクの高まりを見据え、2023年より同工場の建設を進めてきた。ベトナムの2工場に加え、生産技術を確立させるマザー工場としての役割を担う青森工場、中国国内向け製品を生産する中国工場により、世界三極生産体制を強化する。

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