国家防衛戦略で重視する能力と、三菱電機の取り組みは下記の通りだ。
国家防衛戦略での重視能力 | 主要な取り組み | 成長戦略 | その他 |
---|---|---|---|
スタンド・オフ防衛能力 | - | 次期戦闘機 | 対艦ミサイルシーカー |
統合防空ミサイル防衛能力 | ・迎撃ミサイル能力向上 ・警戒管制レーダー |
- | - |
無人アセット防衛能力 | - | 無人機搭載センサー次期戦闘機連携 | - |
領域横断作戦能力 | ・防衛通信衛星 宇宙設置型光学望遠鏡 ・ディープスペースレーダー ・電子戦システム |
衛星観測ソリューションサービス | - |
指揮統制・情報関連機能 | - | 認知領域戦 | 指揮統制装置 |
機動展開能力 | 防衛通信衛星 | 次期戦闘機 | 衛星通信装置 |
持続性/強靭性 | - | - | ・維持整備 ・ミッションエンジニアリングサービス |
統合防空ミサイル防衛能力に関しては、センサーから迎撃ミサイルまで国産で貢献できることを強みとしている。具体的には、弾道弾や高速滑空弾など高機動な脅威を早期に発見し追尾するレーダー技術、高精度な経路予測と射撃計算により短時間でミサイルを射撃し、迎撃するシステムで、これらを国産で実現できる。警戒管制レーダーは、高速滑空弾など新たな脅威に対する警戒監視を強化していく。迎撃ミサイルシステムも高速滑空弾などに対する迎撃能力を高める。
領域横断作戦とは、従来の陸海空に加えて宇宙やサイバー空間、電磁波などの新領域も活用して自衛隊全体の能力を高める作戦だ。防衛力整備計画では1兆円の予算が投入される。このため、グローバルに活動する自衛隊の円滑な通信を確保する防衛通信衛星や、宇宙デブリなどの監視によって宇宙空間の安定利用に貢献する宇宙設置型光学望遠鏡などに力を入れる。地上に設置して静止軌道上を常時監視するディープスペースレーダーや、相手が発信する電波の収集/分析/妨害を行う電子戦システムにも取り組む。
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