2号車はプレミアムシートになっている。1人掛けと2人掛けが用意され、シートピッチは東武特急最大の1200mm。バックシェルをつけることで、後ろの乗客を気にせず背もたれを深々と倒せる。
3〜5号車はスタンダードシートで、シートピッチは1100mm。テーブルは背面と肘掛けの外側に内蔵されており、向かい合わせ時でも飲食類が置ける。また、5号車の客室に車椅子スペース、デッキにバリアフリー対応トイレ、洗面台、多目的室を設けた。
5号車の一部は2人用の半個室型ボックスシートだ。1人当たりの着座幅が広く、2人だけの贅沢な時間が楽しめる。
6号車は個室で、4人用コンパートメント4室とコックピットスイート1室を配置した。
100系スペーシアと異なり、荷棚を設けなかった代わりにN100系スペーシア Xでは、側窓の下に荷物を収納できる空間を設けた。後日、ホームから100系スペーシアを眺めると、コンパートメント利用客のほとんどはドア付近にキャリーバッグなどの大きな荷物を置いており、荷棚がなくても問題はなさそうだ。
N100系スペーシア Xの4人用は3人以下、7人用は6人以下でも利用できる。ちなみに100系スペーシアのコンパートメントは1室につき、1人(大人、小児とも)から最大6人(小児のみ)まで利用できる。
N100系スペーシア X、もう一つの目玉は7人用個室のコックピットスイートだ。プライベートジェットをイメージした“走るスイートルーム”。リビングにいるような感覚で、流れゆく車窓を存分に満喫できる。最大7人まで利用可能。
ただ、「東武時刻表」の2023年3月18日号以降(東武刊)で気になる文言も。
「コックピットスイートでは、車内巡回のため、乗務員が出入りします」
せっかくの最上級個室なのに、乗務員が車内巡回を理由に何度も出入りするのでは、くつろぎにくいのではないだろうか。特に下り列車は最後部車両になるので、北千住−下今市間で車掌が幾度も通り抜けるのではないか(上り列車は緊急時を除き、出入りがないものと思われる)。試しに「コックピットスイート 車掌」で検索したところ、下り列車では車掌も色々とサービスをするようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.