サーラエナジーは、再生可能エネルギー併設型蓄電所「サーラ東三河蓄電所」の建設を愛知県豊橋市で2024年11月から開始する。
サーラコーポレーションは2024年10月6日、グループ会社のサーラエナジーが再生可能エネルギー併設型蓄電所「サーラ東三河蓄電所」の建設を愛知県豊橋市で同年11月から開始すると発表した。なお、同社の調べによれば、この蓄電所は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)やフィードインプレミアム(FIP)制度の認定を取得せず運用する新設の再生可能エネルギー併設型蓄電として国内初だ。
サーラ東三河蓄電所の住所は愛知県豊橋市新西浜町2-10(サーラeパワーの東三河バイオマス発電所敷地内)で、採用している蓄電池の種別はリチウムイオン電池。出力は1999kW(高圧)で、太陽光パネル容量は700kW程度(パワーコンディショナの出力は650kW程度)。蓄電池容量は7520kWh(直流換算)で、運転開始は2025年夏ごろを予定している。
サーラ東三河蓄電所の建設は、同社が静岡県浜松市で建設を進めている「サーラ浜松蓄電所(系統用蓄電池事業)」に続く2カ所目の蓄電所建設プロジェクトであり、電力系統からの充電に加え、太陽光発電設備による発電電力も蓄電できる。同蓄電所を活用し、需給調整市場を中心に電力を供出し、電力の安定供給と新しい収益機会の創出を目指す。
また、同蓄電所の運用における各電力市場取引に関して、サーラエナジーはエナリスと同社を介した取引の実施に合意した。今後は、エナリスとの協業により、東三河地域/遠州地域以外での蓄電所建設も進めていく予定だ。
サーラエナジーは、中長期の成長分野と位置付ける電力事業で、再生可能エネルギーの導入を促進する蓄電池の普及/拡大が必要だとしている。今後は、自社の再生可能エネルギー電源の開発や蓄電所の運用にとどまらず、サーラグループ各社との連携を通じて、顧客のニーズが高まる蓄電池の設置や蓄電所の建設を推進していく。
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