――入学の決め手は何だったのでしょうか?
吉乃さん オープンキャンパスでのモノづくりの体験です。当時は埼玉県に住んでいましたが、京都の本校でオープンキャンパスが開催されていると聞いて、一度見学に行きました。オープンキャンパス自体は東京都内でも行われていたので、その後も3回くらい足を運びました。
木工芸では、鉋(かんな)がけや木彫りなどを体験しました。やはり難しさは感じたのですが、それ以上に大きなワクワク感がありました。もともと「木工をやる!」とおおかた決めてオープンキャンパスに行ったのですが、実際にやってみて、「やっぱりこれがやりたい!」と決意が固まりました。
――普段授業がある日はどのような1日を過ごしているのでしょうか?
吉乃さん 授業は9時45分から17時までの間に、最大で4つの講義があります。18時以降はカフェでアルバイトをしています。授業のほとんどは実習です。曜日ごとに異なる先生から加工技術などを教えてもらいます。
2、3回先生に見せてOKをもらえる人もいますが、私は5、6回手直しをしないといけないことが多く、「自分って不器用だな」と落ち込むこともあります。割合はさほど多くないですが、Adobe(アドビ)のアプリやソフトウェアを使った授業や、工芸士の資格に関係する筆記テストもありますね。
――休日はどんなことをされているのですか?
吉乃さん アルバイトをしているか、遊びに行くことが多いです。時間があればホームセンターに行って、見たモノやそこから感じたことをスマホにメモして、作品づくりに役立てます。例えば、透明の塩ビパイプを見て、形や色がきれいだな、「透明感」をテーマにして何か作れないかな?とイメージを膨らませます。
また、不定期にハンドメイドのイベントに出店してアクセサリーなどを販売しています。高校時代はよくオンラインショップにも出品していましたが、最近は学校などで忙しいためイベントへの出店がメインです。
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