3D Systemsは、高速産業用ペレット押出3Dプリンタ「EXT 800 Titan Pellet」を発表した。コンパクトなサイズで、大型ペレット押出プリンタが持つスピード、信頼性、効率性を有する。
3D Systemsは2024年6月18日、高速産業用ペレット押出3Dプリンタ「EXT 800 Titan Pellet」を発表した。既に注文を開始しており、初回納品は同年7〜9月を予定している。
EXT 800 Titan Pelletは、コンパクトなサイズながら、既存の大型ペレット押出プリンタ「EXT 1070 Titan Pellet」「EXT 1270 Titan Pelle」が持つスピード、信頼性、効率性を有する。800×600×800mmの造形サイズに対応し、設置面積が小さく初期投資を抑えられる。
完全自動で量産に対応し、より小型の機能プロトタイプ、金型、固定具、砂型鋳造パターン、熱成形モールド、最終用途部品を製造できる。プリント速度は、従来のフィラメントベースのシステムと比較して最大10倍速く、材料コストを10分の1に抑えられる。
また、ベッドとチャンバーを加熱することで、ABS、PC、ナイロン、PEI、PEKKなどのガラスやカーボンを充填(じゅうてん)した高耐熱性エンジニアリング材料を使用できる。フィラメントベースの機械ではプリントできない、高柔軟性のTPEやTPUの使用にも対応する。
高速プリントが可能で幅広い用途に対応するため、大規模な造形能力を必要としないメーカーに適している。単一の押出ツールヘッドにより、オフィス、研究所、大学、大規模工場など、さまざまな製造環境に対応する。
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