温度スイッチでは、ポリマーから切り離しても機能する材料を開発した。そして、タイヤにおけるゴム内のグリップ成分の一部をポリマーから切り離しても機能する材料に置き換えた。これにより、SYNCHRO WEATHERは、常温ではスタンダードサマータイヤと同等の剛性を持ちながら、低温の氷上路面でもスタンダードスタッドレスタイヤ同等にゴムが柔らかくなり、グリップ力を発揮するようにした。氷上ブレーキ性能についてはWINTER MAXX 02と同等だ。
これらの技術により、SYNCHRO WEATHERでは、高速道路冬用タイヤ規制でも走行可能な「スノーフレークマーク」と、国際連合の規定で定められた氷上性能の基準をクリアしたタイヤを表す「アイスグリップシンボル」を取得している。住友ゴム工業 執行役員 タイヤ事業本部 技術本部 副本部長の田中進氏は「当社調べではアイスグリップシンボルを取得したオールシーズンタイヤはSYNCHRO WEATHERが世界初だ」と語った。
水スイッチと温度スイッチを組み合わせたゴムを採用したSYNCHRO WEATHERは、ドライ、ウエット、雪上、氷上といった路面で高い走行性能を発揮する。
また、最新のノイズシミュレーション技術を活用し、低ノイズと高い排水性/排雪性を両立した「ノイズ低減Vシェイプパターン」を開発して、SYNCHRO WEATHER表面のパターンデザインに採用した。ノイズ低減Vシェイプパターンでは、形状の異なる2種類のブロックをデザインし、周上の配列をランダムかつ最適な並び方にすることで、タイヤから発生する周波数をコントロールし、ENASAVE EC204と同等の静粛性能を実現した。これにより、国際連合欧州経済委員会の国際基準「UN R117-02」に定められたタイヤの車外騒音基準値を満たした「低車外音タイヤ」としている。
さらに、摩耗予測シミュレーションを活用し、溝の角度、深さ、サイプ(タイヤ表面に刻まれる細かい溝)などを最適化させ、接地面全体を均一にすることで摩耗量を少なくしている。その結果、耐摩耗性能もENASAVE EC204と同等以上になっている。
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