日本メドトロニックは、CTで撮影した肺の構造を、MRで実寸大の3D画像として観察できる医療従事者向けトレーニングシステム「MR Anatomy」の提供を開始した。
日本メドトロニックは2024年7月3日、キヤノン、キヤノンITソリューションズ、ザイオソフトと連携し、CT(コンピュータ断層撮影装置)で撮影した肺の構造を、MR(複合現実)で実寸大の3D画像として観察できる、医療従事者向けトレーニングシステム「MR Anatomy」の提供を開始すると発表した。月額使用料金は、25万円(税別)となる。
MR Anatomyは、CT画像を基にザイオソフトの3次元医用画像処理システムなどで出力された肺の3D画像を、キヤノンのMR用ヘッドマウントディスプレイ「MREAL X1」を通じて現実空間に表示する。
表示した肺の3D画像は直感的に操作することが可能で、体験者の手で拡大や縮小、回転ができる。症例ごとに異なる病変の位置や血管の走行、臓器の大きさなど、肺の解剖学的構造を実寸大および立体的に理解できる。3Dデータ化した肺のCT画像をノート型PCの専用アプリケーションでドラッグ&ドロップするだけでセットアップは完了し、データをクラウドにアップする必要はない。
パイロット導入として、同年中に4施設の呼吸器外科にMR Anatomyを導入する予定だ。発売から3年以内に、30施設での導入を目標としている。
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