JUKIは、150mm角以内の金属部品の不良を自動検出する、小型外観検査機「SE100」を発売した。多種多様な金属部品の鮮明な画像を撮像し、キズ、打痕、欠け、巣穴、さび、多肉などの不良検査を約1秒(2D検査)で完了する。
JUKIは2024年5月31日、150mm角以内の金属部品の不良を自動検出する、小型外観検査機「SE100」を発売した。小型部品の検査に特化することで、設置面積比で約3分の1に小型化した。希望小売価格は800万円(税別)となる。
高解像度のCMOSカメラ(白黒)を搭載し、高輝度白色三段LED照明と同軸照明を活用して画像分解能11.5μmのレンズで画像を撮像する。オプションで、高解像度ハイフレームレートCMOSカメラ(カラー)や5.75μmレンズも選択可能だ。
150mm角以内の金属部品の鮮明な画像を撮像し、キズ、打痕、欠け、巣穴、さび、多肉などの不良検査を約1秒(2D検査)で完了する。検査用途により、2D検査と8枚の画像合成で3D形状を生成するi3D検査を選択できる。
レンズや照明など、ばらつきの発生要因を低減するキャリブレーション機能の搭載により、複数の検査機間で高い検査データの互換性を有する。オプションの上下可変ヘッドユニットを装着すれば、検査対象物の高さに合わせた撮像ができ、より高精度な外観検査が可能になる。
プログラムの作成機能として、初心者でも簡単にプログラムできるテンプレートモードと、より詳細な検査プログラムを作成できるプロセスモードを提供する。高い拡張性を備え、ユーザーが製作した部品供給機や搬送ユニット、検査治具などを組み込むことができる。
本体サイズは600×700×1620mm(シグナルタワーは含めず)、質量は210kg。搭載可能なワークサイズは最大150×150×150mm、重さは20kg以下となっている。
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