DMG森精機は、WALCが提供する工作機械向けヘルスモニタリングサービス「WALC CARE」の導入を発表した。簡単な診断で機械の状況を把握し、故障の予兆を早期発見することで、機械のダウンタイム短縮に貢献する。
DMG森精機は2024年5月20日、同社グループのWALCが提供する工作機械向けヘルスモニタリングサービス「WALC CARE(ウォルクケア)」の導入を発表した。
WALC CAREは、定期的に主軸と送り軸の異常予知診断をして、故障の早期発見と予知保全を支援する。簡単な診断で機械の状況を把握し、故障の予兆を早期発見することで、機械のダウンタイム短縮に貢献する。
機械の異常検知では、クラウドに収集した膨大なデータに基づいて、正確な診断を実施する。出荷前の機械データと比較した診断も可能だ。
また、定期的な診断レポートを用いて故障の予兆を確認できる。診断結果をWebアプリケーションで確認し、故障発生前後の状況を比較できるため、生産プロセスの改善にも役立てられる。
サービス導入に当たっては、「WALC CARE KIT」を既存の工作機械に取り付けるだけで、1時間以内にセッティングが完了する。その後、DMG森精機が提供する診断用プログラムを実行すれば、機械の状況を診断できる。
搭載可能機種は、同社の5軸加工機「DMU」「DMC」「INH」シリーズをはじめ、複合加工機「NTX」シリーズ、マシニングセンタ「NVX」「NHX」シリーズ、ターニングセンタ「NZX」シリーズなど。さらに、SiemensまたはFANUCのNCを備える他社製工作機械にも搭載できる。
WALC CAREの導入により、保全作業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化が可能になる。正常な状態の工作機械を長期で使用できることから、生産性向上やサステナブル社会の推進にも寄与する。
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