東海理化は、高級車を中心に採用が広がっているスマートフォンベースのスマートキーシステムに利用されているUWB通信を活用した「UWB着陸システム」の展示を行った。
ドローンの自動着陸システムでは、カメラ画像や高精度な位置情報を取得できるRTK-GNSSを利用していることが多い。しかし、降雨時などカメラ画像の認識がうまくいかなかったり、RTK-GNSSの受信感度が弱かったりする場合に着陸位置のズレが生じる可能性がある。
東海理化がスマートフォンベースのスマートキーシステムの開発で培ったUWB技術を応用して開発を進めているUWB着陸システムは、どのような環境下でもこの着陸位置のズレが起こらないようにする狙いがある。
展示では、ドローン側とドローンポート側それぞれに4個のUWB通信ユニットを設置した状態で、ドローンポートから見たドローンの距離をXYZの3軸で詳細に測定できることを示した。「高度10〜20mでも±3cm程度の測定精度を出せる。今回のコンセプト提案をきっかけに、ドローンの自動着陸を含めてUWB通信を活用したセンシング需要を掘り起こしていきたい」(東海理化の説明員)としている。
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