2023年度におけるEBITDAの実績値についても説明が行われた。当初計画では1120億円の達成を計画していたが、アビオニクスと現場ソリューションカンパニー、Blue Yonderの3事業が好調に推移した影響で、39億円のプラスで着地した。
2022年度から2024年度までの中期経営計画では、売上高は1兆1700億円、EBITDAは1500億円の達成をそれぞれ計画値として掲げている。これに対し、現時点では2024年度の売上高は1兆2400億円、EBITDAは1450億円での着地を見込む。EBITDAが計画未達予想となっているのは、イメージング関連事業の移管に伴う影響だとしている。
中期経営計画においては営業キャッシュフローとROIC(投下資本利益率)の目標値も定めている。営業キャッシュフローの計画値は2550億円で、2022年度に生じた調達課題が逆風となったものの、2023年度のCCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)の改善活動が功を奏して、達成が見込めるとしている。
ROICについてはBlue Yonder事業を除く計画値は11.7%で、現時点では達成を見込んでいる。一方で、同事業を含めた場合の計画値は当初4.6%としていたが、追加戦略投資を行ったため、2.6%に下方修正している。
パナソニック コネクトは2023年に、2025年度から2027年度にかけての新中期経営計画を発表している。全体でのEBITDAは2000億円としており、高い市場成長率が見込めるアビオニクス事業とBlue Yonder事業の2事業で1000億円、事業の先鋭化などに取り組む他4事業で1000億円をそれぞれ計画する。
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