顧客側の要望を基に、ヒアリングの内容を考えてみましょう。例えば、筆者であれば下記をヒアリングしたいと考えます。
これらを表形式のヒアリングシートにまとめると、リスト1のようになります。
No. | 開発側ヒアリング | 発注側回答 |
---|---|---|
1 | 現状考えるのはトップページだけでよろしいでしょうか | 現状はトップページのみで大丈夫です |
2 | 表示する内容に過不足はないでしょうか | 現状は大丈夫です |
3 | ECサイトに必要な素材、商品の情報は提供していただけるでしょうか | こちらで提供します |
4 | デザイン性などは考える必要がありますでしょうか | 現状は指定した画像に従ってお願いします |
5 | プログラミング言語などに指定はありますでしょうか | ありません |
6 | ワインの商品の情報としては、商品名、価格、在庫、生産者以外に何かありますでしょうか | それ以外にも、 ビンテージ 国/地方名/村名/畑名 容量 品種 色(赤、白、ロゼ、オレンジ) ボディー などがあります |
リスト1 ヒアリングシート |
リスト1は、開発側のヒアリング内容とそれらに対する発注側の回答の結果をまとめたものです。他にも聞くことはたくさんあるでしょうが、その他の話は適宜補完していただければと思います。また、ここで確認した内容は、最終的に要求仕様書となります。
今回は、要求仕様フェーズの中のヒアリングに関し、ECサイトを題材に解説しました。ヒアリングの作業は、全フェーズに横断して発生するため、気になったことがあれば確認していくとよいでしょう。
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東海大学 大学院 組込み技術研究科 非常勤講師(工学博士)
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