ラティス・テクノロジーは、3D機構検証ソフトの最新版「XVL Kinematics Suite Ver. 22.1」を発表した。干渉検証漏れ防止機能により、動く3Dモデル上で部品間の干渉をチェックし、検出した干渉箇所の対象部品、位置、発生時刻を履歴化する。
ラティス・テクノロジーは2024年4月2日、3D機構検証ソフトの最新版「XVL Kinematics Suite Ver. 22.1」を発表した。干渉検証漏れ防止機能を開発し、同年4月15日から提供する。
XVL Kinematics Suiteは、超軽量3Dフォーマット「XVL」による設備、装置のメカシミュレーターだ。仮想3Dモデルで大型機械製品の機構を検証する。最新版では、動く3Dモデル上で部品間の干渉をチェックし、検出した干渉箇所の対象部品、位置、発生時刻を履歴化する。
履歴として、部品点数1万点を超える大規模モデルの干渉箇所を全て残せる。その1つをクリックすると、その時の干渉状態を3D上に再現できる。CADで課題を修正し、機構シミュレーションをソフトで再度実行すれば、干渉箇所の修正漏れを防げる。
シミュレーションで検出した干渉発生時の機構状態と干渉情報は、履歴情報から機構ログとしてCSV出力できる。これにより、干渉発生の記録、もしくは干渉が発生しないという証跡として利用できる。
XVL Kinematics Suiteは、XVLデータを編集、閲覧するビュワー「XVL Studio」と機構オプションのパッケージ製品として販売する。価格は220万円(税別)からで、XVL Studioの対応グレードにより異なる。なお、年間保守が別途必要となる。
編集、検証ツールなどの機能強化で指示作成業務の作業工数を最大40%削減
「3次元CAD利用技術者試験」の解答形状展開と配信に専用アプリ不要の技術を採用
マーカーなしで3Dモデルの位置を合わせて部品情報を表示する技術を開発
検査情報を現物にAR表示できる新機能を追加、工場のDX化で生産性を向上
3D図面が参照できる無償ビュワーの最新版を提供開始
2D図面から3D図面主体の製造プロセスへ、DXを推進する変換ツールを発売Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング