Xeon 6は、高効率コアの「E-Core(Efficient Core)」で構成される製品(コードネーム:Sierra Forest)と、高性能コアの「P-Core(Performance Core)」で構成される製品(コードネーム:Granite Rapids)を用意している。Sierra Forestは、現在も広く利用されている第2世代のXeonの置き換えを想定しており、消費電力当たりの性能が2.4倍、ラック当たりの性能が2.7倍となる。例えば、第2世代のXeonを用いた200台のサーバラックから成るシステムを、72台に削減可能であり、1MWの消費電力削減につなげられるとする。
一方、Granite Rapidsは、インテルの他、ArmやAMD、NVIDIAも参加するMXアライアンスが策定したAIモデルのデータフォーマットであるMXFP4の利用が可能になる。Granite RapidsとMXFP4の組み合わせであれば、第4世代のXeonとFP16を用いる場合と比べて、LLMのAI推論処理速度を6.5倍に高速化できるという。
Sierra Forestはインテルの製造プロセスである「Intel 3」により2024年第2四半期から生産を開始する。同じくIntel 3で生産されるGranite Rapidsも、Sierra Forestから間を置かずに市場投入される予定だ。
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