三菱電機は米国のDispel LLCとOTセキュリティ事業拡大に向けマーケティングおよび技術開発の協業契約を締結したことを発表した。
三菱電機は2024年2月29日、米国のDispel LLCとOT(Operational Technology)セキュリティ事業拡大に向けマーケティングおよび技術開発の協業契約を締結したことを発表した。
製造現場のIoT(モノのインターネット)、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴い、インターネットを活用して遠隔地から製造ラインの監視やトラブル対応を行うリモートメンテナンスの需要が高まっている。一方で、製造現場のシステムがインターネットで外部とつながることでサイバー攻撃などのリスクが高まっており、リモートメンテナンス導入の妨げになっている。
特に、大規模な製造現場では複数の装置メーカーの設備が混在し、装置メーカーごとに専用の通信経路を用意する必要があり、多数の通信経路がセキュリティリスクにさらされている。Dispel LLCはセキュアリモートアクセス、運用管理ソリューションを開発、販売する企業だ。北米を中心に電力、上下水道などの社会インフラや金融、研究機関などさまざまな重要施設に対し、セキュアなリモートアクセスサービスを提供している。「いつ、誰が、どこに」のアクセス制御やログ、録画によるトレーサビリティー確保の技術を保有しており、従来のVPN(Virtual Private Network)よりもきめ細かな管理を実現している。
一方、三菱電機ではOTセキュリティに関して、アセスメントやコンサルティングから対策、運用までのサービスを一貫して行うワンストップOTセキュリティソリューションを提供している。今回の協業契約の締結により、三菱電機のFA機器、OTセキュリティソリューションと、Dispel LLCのリモートアクセス技術を連携させ、製造現場側で装置メーカーからのリモートアクセスを監視、制御、検証する「ゼロトラスト リモートアクセスサービス」を提供する。
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