日本発の新たな検査基準や標準化などに期待です。
この記事は、2024年2月13日発行の「日刊MONOist」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
先日、家族のスマートフォンのバッテリーの持ちが悪くなったために、モバイルバッテリーを電気店で購入しました。その際に少し気になって店員さんに「燃えたり、爆発したりする心配はないのか」と水を向けてみました。店員さんは「今は電気用品安全法(PSE法)で規制されており、PSEマークがついていればまず大丈夫だ」と説明してくれたのですが「似たようなことを聞かれることが多い」と語っていました。スマートフォンやPCだけでなく、今ではさまざまな家電製品や雑貨、自動車などありとあらゆるものにリチウムイオン電池が採用されるようになっており、従来以上に安全性にも注目が集まっているといえるでしょう。
しかし、安全性への要求の一方で、電池は化学製品であるために全てに等しい形で安全性を確保するのが非常に難しい製品だといえます。そうした中で先週「興味深い」と感じたのが、リチウムイオン電池の検査で不良品を見抜ける「電流経路可視化装置」と「蓄電池非破壊電流密度分布映像化装置」の開発を行った神戸大学 数理データサイエンスセンター教授の木村建次郎氏のインタビュー記事です。
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