ACCESSは、組み込みLinux上で動作する、Flutter向けのChromiumベースWebViewプラグイン「flutter_linux_webview」を、開発コミュニティー向けにオープンソースソフトウェアとして公開した。
ACCESSは2024年1月23日、組み込みLinux上で動作する、Flutter向けのChromiumベースWebViewプラグイン「flutter_linux_webview」を発表した。オープンソースソフトウェア(OSS)として、開発コミュニティー向けに公開した。
Flutterは、Googleが開発した、オープンソースのモバイルアプリケーション向けUIソフトウェア開発キットだ。モダンなUIアプリを簡単に作成できるクロスプラットフォーム対応フレームワークとして、車載インフォテインメント(IVI)のUI向けに採用が進む動きがある。
flutter_linux_webviewは、Flutter向けChromiumベースのWebView機能を、組み込みLinux機器で使用可能にする。
戻る、進むの機能をはじめとして、任意のURLやローカルファイル、アセットを読み込むナビゲーション機能を備える。ナビゲーション状況、読み込みエラーの通知を受け取るほか、任意のJavaScriptの実行、Cookieの管理にも対応する。
また、x86-64、arm64アーキテクチャで動作し、Flutter公式プラグインの「モバイル版webview_flutter」と共通のAPIを提供する。
flutter_linux_webviewには、同社の組み込み機器向けChromium Blinkブラウザ「NetFront Browser BE」などのWeb技術とノウハウが生かされている。今回、同プラグインをオープンソース化することで、同社はIVI向けサービス開発コミュニティーの活性化を図る。
自動車メーカーや車載メーカーは、同プラグインを使用して、Webアプリケーションの開発負荷を低減し、製品の市場投入時間を短縮できる。
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