IDECは、非常停止用押ボタンスイッチ「XA」「XW」シリーズを発表した。従来の一体型タイプと比べて約35%短胴化し、パネルの小型化ニーズに応える。また、ISO13850規格に対応する照光タイプを用意した。
IDECは2023年12月8日、非常停止用押ボタンスイッチ「XA」「XW」シリーズの販売開始を発表した。価格は3000円(税別)からで、2026年度に年間60万個の販売を目指す。
新シリーズは、従来のXAシリーズ(一体型タイプ)と比べて約35%短胴化しており、パネルの省スペースや小型化ニーズに応える。また、常に安全側に力が働くセーフティポテンシャル構造や、操作時の異物挟み込みを防止するエスケープ形状など、独自技術で安全性を高めている。
国際規格(ISO13850:2015)では、取り外し可能な携行式教示ペンダントなどに非常停止機器を設置する場合、非常停止機器の色を照明によって変えることで有効、無効状態を明確にすることが求められる。新シリーズは、消灯時は白、点灯時に赤色となる照光タイプをラインアップしており、ISO13850規格に対応する。
屋外規格「UL type 4X」認証も取得している。他に、保護構造IP65、67、69K、衝撃等級IK07相当など耐久性、信頼性に優れ、さまざまな環境や用途に適用できる。
取り付け穴サイズは、XAシリーズが直径16mm、XWシリーズが直径22mmとなっており、それぞれ照光および非照光タイプ、端子(はんだ、タブ)、接点(1NC、2NC、1NO2NC)の組み合わせから選べる。
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