レゾナックは2023年12月11日、オンラインで説明会を開き、現場での事故ゼロやリスクマネジメントへの対応、環境負荷の低減などに向けたサステナビリティ戦略を紹介した。
レゾナックは2023年12月11日、オンラインで説明会を開き、サステナビリティ戦略を紹介した。
同社は、最高サステナビリティ責任者(CSuO)の松古樹美氏が管理するサステナビリティ部門を2024年に発足し、経営戦略とより一体化したサステナビリティの取り組みを展開する。
松古氏は「昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧日立化成)の事業を統合した機能性化学メーカーとして2023年1月1日に発足した当社では、昭和電工の時代を含む2022〜2024年は、経営戦略部門の中にサステナビリティ部を設けサステナビリティを経営の根幹に据える取り組みを行っている。『化学の力で社会を変える』をパーパスに掲げる当社のサステナビリティ部が最初に実施した取り組みは重要課題(マテリアリティ)の設定だった」と話す。
同部は、サステナビリティの重要課題として「イノベーションと事業を通じた共創力&競争力の向上と社会的価値の創造」「責任ある事業運営による信頼の醸成」「自律的で創造的な人材の活躍と文化の醸成」を掲げた。「これらの課題の解消は、当社が長期ビジョンの目指す姿として掲げる『世界で戦える会社』『持続可能なグローバル社会に貢献する会社』『国内の製造業を代表する人材輩出企業』の実現にも貢献する」(松古氏)。
加えて、CEOの高橋秀仁氏が議長を担当し、個別案件のリーダー(CXO)/ビジネスユニット(BU)長、組織を超えた連携や役割の調整、情報伝達を担うサステナビリティパートナーが出席するサステナビリティ推進会議を毎月開催。サステナビリティ推進会議では、カーボンニュートラルやサステナビリティ貢献製品、デジタル人材の育成などについて話し合い、社内のサステナビリティを後押ししている。
一方、非財務の重要テーマでは、「安心・安全な職場」「リスクマネジメントの強化」「環境負荷の低減」を掲げる。2025年までの3カ年目標で、安心・安全な職場では、安全文化の醸成、重大労働災害ゼロ、設備事故ゼロ、環境事故ゼロに取り組む。リスクマネジメントの強化では、統合的リスクマネジメント体制の構築と運営、セカンドディフェンスラインの機能強化を推進。環境負荷の低減では、2013年と比べ2030年にCO2排出量を30%削減、2030年にカーボンニュートラルを目指している。
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