日産自動車は2023〜2025年のブラジル事業への投資額を最大28億レアルに拡大すると発表した。
日産自動車は2023年11月7日(現地時間)、2023〜2025年のブラジル事業への投資額を最大28億レアル(約860億円)に拡大すると発表した。投資はSUVの新型車2車種とターボエンジンの生産に充てる。
この投資により、ブラジル・リオデジャネイロにあるレゼンデ工場で生産設備の導入と改良を行い、「キックス」の後継モデルや、ブランド全体で使用するターボエンジンを製造する。今後は、レゼンデ工場で生産した車両を中南米20カ国以上に輸出する計画だ。また、新たに4社がオンサイトのサプライヤーとして加わった。
レゼンデ工場は操業開始から23年を迎えた。今回の最大28億円の投資を含めると、レゼンデ工場には10年間で62億レアル(約1900億円)を投資している。
中南米はルノー日産三菱アライアンスにおいても重要な地域で、4つのプロジェクトが検討されている。1つはルノーグループから日産へアルゼンチンで0.5トンのピックアップトラックを供給することだ。1トンピックアップである日産「フロンティア」とルノー「アラスカン」の協業は継続し、ルノーグループがアルゼンチンで両ブランド向けに生産する。
メキシコでは、日産が20年ぶりにルノーグループ向けに新型車を生産する。さらに、コモンモジュールファミリーのCMF-AEVをベースにしたAセグメントのEV(電気自動車)2車種を日産とルノーグループで投入する。
11月8日にはルノーグループと日産自動車の出資比率とガバナンスの条件を対等にする新たなアライアンス契約が発効した。これにより、両社ともロックアップとスタンドスティル義務を伴う15%の株式を相互に保有する。ルノーグループは保有する日産の株式のうち28.4%をフランスの信託会社に預け、売却する。
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