京セラは、AIと3Dビジョンで協働ロボットを知能化する「京セラロボティックサービス」を発表した。知能化により多品種少量生産における柔軟な作業に対応でき、クラウドへの常時接続で運用状況を常に管理できる。
京セラは2023年10月12日、AI(人工知能)と3Dビジョンを用いて協働ロボットを知能化するクラウドサービス「京セラロボティックサービス」を発表した。同年11月6日から提供を開始する。
協働ロボットには、周囲の状況やワークの位置、形状の認識、アームの動作計画などにおける自律性が求められる。同サービスは、AIと3Dビジョンを組み合わせることで、ロボットが自律性を得るための知能化を図る。
既存の協働ロボットは、事前にプログラムされた動作を繰り返すことは得意だが、環境に応じた柔軟な動作が必要な多品種少量生産には適していなかった。新サービスは、多様な形状が混在するワークから該当ワークをピックアップする「ばら積みピッキング」や、ワークをトレーからトレーに移動する「トレーtoトレー整列配膳」といった、多品種少量生産における柔軟な作業に対応できる。
また、クラウドに常時接続し、協働ロボットの自律性や運用状況を常に管理する。運用上の課題を把握して早期に改善できるため、安定した継続運用が可能になる。
同サービスでは、サブスクリプション形式による利用状況に応じた料金プランを用意している。同社エンジニアが、ワークに適したAIモデルやロボットへの作業指示内容を作成し、初回に登録したワークと類似していれば、追加でワークを登録する必要がないため、段取り変えの手間や作業時間を減らせる。
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