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» 2023年10月23日 13時00分 公開

射出制御の応答性能と精度を向上した小型精密部品向け射出成形機の新シリーズFAニュース

ソディックは、小型精密部品向けの高応答射出成形機「LP_EH4」シリーズを発表した。可塑化部と射出部から成る独自のV-LINE方式と油圧サーボ制御技術を搭載し、正確で再現性の高い成形が可能だ。

[MONOist]

 ソディックは2023年10月2日、小型精密部品向けの高応答射出成形機「LP_EH4」シリーズを発表した。同年11月から販売する。価格は10t(トン)仕様の「LP10EH4」が1060万円から、20t仕様の「LP20EH4」が1100万円から(いずれも税別)で、シリーズ全体で年120台の生産を目標にする。

キャプション 射出成形機「LP20EH4」の外観 出所:ソディック

 射出成形機「LP_EH3」の後継となる新シリーズは、可塑化部と射出部から成る独自のV-LINE方式と油圧サーボ制御技術を搭載し、正確で再現性の高い成形に対応する。射出制御バルブにはLDDV(リニアダイレクトダブルモーターバルブ)を採用し、幅広い加減速度設定が可能になったことで、精密、電子、光学、医療機器などの小型精密部品の成形に適している。

 LP20EH4には、これまでの直圧型締機構に加えて、シンメトリック機構を採用した。金型面圧分布と熱膨張による伸縮が中心より均等になり、成形品のセンターずれを抑える。これにより、正確な型締姿勢と高剛性を維持して、型閉から型締への移行がスムーズになり、歩留り率の向上に寄与する。

キャプション 成形品のセンターずれを抑えるシンメトリック機構[クリックで拡大] 出所:ソディック

 自社開発の通信システムで射出制御の応答性能が向上した他、ヒーター温度をより緻密に制御可能な高精度温調システムを採用し、安定した高精度成形が可能になった。また、周辺機器の入出力信号をANDかORで設定できる「論理IO」は、前シリーズではオプションだったが、LP_EH4では標準搭載となった。

 操作画面は大型化して19型にした。視認性が向上しただけでなく、機械状態データのグラフィカル表示、サイクルチャートのリアルタイム表示を追加し、表示する情報量が増加した。操作しやすい画面スイッチ配置に加え、波形表示画面ではピンチインアウト、スワイプなどスマートフォンのように操作することもできる。

キャプション スマホライクな操作が可能に[クリックで拡大] 出所:ソディック

 セーブモードを選択すると、成形機のフルスペックに対して型締力や射出圧力などの成形条件が低く設定された場合に、消費電力を従来機比で約11%低減する。安全面では、新国際安全規格ISO20430(JIS B 6711)に準拠している。

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