ソディックは、リニアモーター駆動の大型形彫り放電加工機の新機種「AL100G」を発売した。放電制御の刷新、AI機能やIoTプラットフォームの搭載により、加工時間を最大45%短縮、消費電力を30%低減した。
ソディックは2023年9月1日、大型形彫り放電加工機の新機種「AL100G」を発売した。標準価格は4200万円から(税別)で、年15台の生産を目標とする。
「AG100L」の後継となる新機種は、自社で開発、製造する3軸リニアモーターによる駆動方式を採用。高速かつ高応答な加工性能を備えるとともに、非接触駆動により経年変化を抑え、長期に渡り高精度を持続する。
19インチ大型タッチパネルは、ひと目で全体が見える画面構成で、操作性が向上した。新開発のSP電源のガジェット機能が作業効率の向上を支援する。ガジェット機能のフローティングウィンドウは、好みに応じて追加、削除のカスタマイズも可能だ。独自のIoT(モノのインターネット)プラットフォームに基づいた、機械管理システムと機械状態モニター「S-Viewer(Sodick Viewer)」を搭載する。
SP電源は各放電制御と放電回路を一新することで、AG100Lとの比較で加工時間を最大45%短縮した。電源ユニットの最適化により、80Aフルパワー加工時の最大消費電力を30%低減している。AI(人工知能)が最適加工条件とNCプログラムを推論、出力することで、初心者でも加工性能を最大限発揮した加工が可能になる。
本体寸法は3820×4200×3340mmで、重さは1万3700kg。XYZ軸移動距離は1200×650×500mm、テーブル寸法は1600×1000mm、最大加工物質量は5000kgとなっている。
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