それでは、それぞれの部門の貯蓄水準について国際比較もしてみましょう。
日本の家計の貯蓄は、1990年代に極端に多かったようですが、2000年頃から他国並みで推移していますね。近年では英国やイタリアと同じくらいで、主要国の中では少ない方のようです。
とても重要なポイントですね。
一方で、企業はかなり大きな水準が継続しています。他国は少しずつ増えていますね。近年ではドイツや米国と同じくらいの水準ですが、主要国で最も多い状態を維持しています。政府の貯蓄は最近では英国と同じくらいで推移していて、米国よりもマイナス額が少ないようです。
家計でも政府でも近年の米国の存在感が大きいのが目立ちますね。日本だけでなく、米国も少し異質な印象を持ちました。
はい、そうですね。この後にご紹介する消費でも米国の特徴が良くわかると思いますよ。
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