パナソニック インダストリーは、「産業オープンネット展2023」において、位置決め用のPLCなしでサーボモーターの制御を構築できるソリューションを展示した。
パナソニック インダストリーは、「産業オープンネット展2023」(2023年7月21日、大田区産業プラザ)において、位置決め用のPLCなしでサーボモーターの制御を構築できるソリューションを展示した。
 位置決め用PLC不要のサーボモーター制御ソリューションの展示。画面左側にあるプログラマブル表示器「WHシリーズ」に、パナソニック インダストリーが提供するサンプル画面データを組み込むことで実現できる[クリックで拡大]
位置決め用PLC不要のサーボモーター制御ソリューションの展示。画面左側にあるプログラマブル表示器「WHシリーズ」に、パナソニック インダストリーが提供するサンプル画面データを組み込むことで実現できる[クリックで拡大]展示したソリューションは、位置決め機能内蔵のACサーボ「MINAS A6SF」とプログラマブル表示器「WHシリーズ」から構成されている。Webサーバ機能を搭載するWHシリーズに、MINAS A6SFの位置決め機能を設定するためのサンプル画面データを組み込むことで、MINAS A6SFの位置決め機能を利用するのに必要な目標位置データや動作パターンを直接書き込むことができるようになる。また、MINAS A6SFによって制御されるサーボモーターの現在値データや各種信号、エラーコードなどはWHシリーズに組み込んだサンプル画面に表示される。また、このサンプル画面では、手動で位置決めを行う際に用いるJOG運転や、モーターを目的の位置まで動かしてから位置決めのポイントを設定するティーチングなどもサポートしており、“サンプル画面”と言いながら高機能になっている。
PLCによるサーボモーターの位置決め制御のプログラミングは手間がかかり、位置決めのデータ点数が多いと開発工数も増えることが課題になっている。PLCに接続する必要がある位置決め用のスイッチやセンサーについても、PLCのスキャンタイムによって発生する信号伝達遅れに対応する必要もある。展示したソリューションは、WHシリーズとMINAS A6SFをRS-485で接続するだけで済み、位置決め用のスイッチやセンサーはMINAS A6SFに直接接続するのでPLCを用いることによる信号伝達遅れも起こらない。
WHシリーズのサンプル画面については既に提供可能な状態にある。「レシピ機能を活用すれば、最大1000点までの位置決め制御が可能になる。WHシリーズのタッチパネル画面で位置決め制御に関する設定の編集やモニタリングが可能なので、PCもほぼ使う必要がない」(パナソニック インダストリーの説明員)という。
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