ラトックシステムとSB C&Sは、プリペイド型のグローバルIoT回線サービス「1NCE IoT フラットレート」を活用した取り組みを開始する。
ラトックシステムは2023年7月20日、SB C&Sと協業し、プリペイド型のグローバルIoT(モノのインターネット)回線サービス「1NCE(ワンス)IoT フラットレート」を活用した取り組みを開始すると発表した。
1NCEは、ドイツの1NCEが提供するプリペイド型の低容量IoT回線サービス。日本を含むアジア地域では、ソフトバンクが独占的に取り扱っている。通信コストは10年間で一括2200円(税込み)と格安で、2G、3G、4G/LTE-M、NB-IoTなどの通信規格やLPWA(低消費電力広域)ネットワークに対応している。
今回の協業により、1NCEを活用して、事業の効率化や製品のIoT化による付加価値創出を支援する。例えば、センサー機器などの既存デバイスに1NCEのSIMカードを組み込むことで、デバイスの管理や点検を自動化できる。取得データは、1NCEを介してクラウドやデータベースに自動送信され、管理者はPC、タブレット端末などで一元管理できるため、点検作業の効率化につながる。
また、各種インタフェースや組み込みなど、ユーザーの環境に合わせた通信ボード開発に対応する。
ラトックシステムは、通信インタフェースの設計や受託開発の実績を生かし、ユーザーのデバイスに通信機能を付加するための組み込みハードウェア、ファームウェア開発をサポートする。SB C&Sは営業窓口として、業界や業種特有の課題解決に向けてセンシング対象、取得データを選定し、機器の設計開発から活用までのサービス提供を目指す。
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