では日本の付加価値の合計値、国内総生産はどのように分配されているのでしょうか?
統計データで確認してみましょうか。こちらの図が日本の所得の発生勘定を制度部門別に分けて表記したものです。国内総生産(GDP)の分配面などとも言われますね。
これを見ると、大体半分くらいが家計への雇用者報酬になっていますね。国内総生産全体でも制度部門別でも、1997年辺りからは横ばい傾向です。
日本の場合、国内総生産自体の成長が停滞しているので、変化が読み取りにくいですね。ただ、少しずつ家計の営業余剰・混合所得が減っていて、政府への分配が増えている状況が読み取れます。
この変化を分かりやすくするために、日本経済のピークだった1997年とコロナ禍前の2019年を比較した表を作成しましたのでご覧ください。
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