CAD/BIM/CG制作分野向けにDaaS型クラウドサービスの提供を開始CADニュース

ハイレゾは、CAD、BIM、CG制作分野向けにDaaS型クラウドサービス「リモートワークステーション」の提供を開始した。クラウド上のワークステーションからローカルPCに高速で画面が転送され、自宅や外出先でもオンプレのような操作ができる。

» 2023年07月20日 09時00分 公開
[MONOist]

 ハイレゾは2023年7月4日、GPUクラウドサービス「GPUSOROBAN」で、CAD、BIM、CG制作分野向けにDaaS(Desktop as a Service)型クラウドサービス「リモートワークステーション」の提供を開始した。テレワーク環境からGPUワークステーションを使用できる。

 リモートワークステーションは、ローカルPCに、クラウド上のワークステーションから高速で画面が転送され、自宅や外出先でもオンプレミス環境のような操作ができる。iOSおよびAndroidデバイス、macOS、Windowsに対応。手持ちのデバイスに、アプリケーションをインストールするだけで利用できる。

DaaS型のクラウドサービス「リモートワークステーション」 DaaS型のクラウドサービス「リモートワークステーション」[クリックで拡大] 出所:ハイレゾ

 30fpsで高速描写するSplashtopのリモートデスクトップを採用しており、操作画面が遅延する問題を、HD画質で高速リモートアクセスすることで解決している。また、リモートワークステーションの仮想マシンには、WindowsやSplashtopのリモートデスクトップがインストールされているため、ユーザーは仮想マシンにソフトウェアを自由にインストールして、自分のPCのように使える。

 セキュリティ面では、同社はISMS(ISO27001)、クラウドサービスセキュリティ(ISO27017)の認証を取得しており、同社の国内データセンターにワークステーションを設置しているため、海外への情報漏えいを防ぐ。通信は、SSL/TLS、AES-256ビットの強固な暗号化で保護する。各種認証に加え、転送されるのは画面のみなので、テレワーク環境のデバイスにはデータが一切残らず、仮にデバイスを紛失した場合も情報流出の懸念はない。

 インスタンスは、Windows Serverを搭載する「nvd5-1sw19rw」とWindows Serverを搭載し、Microsoft Office付きの「nvd5-1sw19rwo」、Windows 10搭載(ライセンスはユーザー持ち込み)の「nvd5-1rw10」を展開。全インスタンス共通でGPUは「NVIDIA RTX A4000」×1枚、GPUメモリ16GB、vCPUは14コア、システムメモリ96GB、ストレージ700GBを備える。1台1カ月単位から契約できる。

 初期費用は無料で、月額料金はnvd5-1sw19rwとnvd5-1rw10が4万9500円、nvd5-1sw19rwoが5万3900円(各税込み)。いずれもデータ転送料、ストレージ、Windows、Splashtopのライセンス費用が含まれる。

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