圧縮機を通過する流量v[m3/s]は、通過するガスの比容積をγ[m3/kg]とすると、
となる。一方、圧縮機の吸い込み容積をV[m3]、圧縮機の周期をT[s]とすると、
となる。一方、図3より、圧縮機の行う仕事Wは概略値として、
となる。
膨張弁は、高圧液相の冷媒を微小な隙間を通過させることにより冷媒圧力を低下させる。具体的には、項目3.で示した設計圧力を実現させるように隙間を調整する。通常、温度自動調整弁が使用され、蒸発器の負荷変動を蒸発器出口の加熱度(温度)の変化で検知して、加熱度が一定になるように隙間を自動調整する。
熱交換器は、最大負荷時に十分な熱交換が可能となるように、かつ項目1.の冷暖房能力を実現できるように、ファン流量の設定、熱交換部分のフィンの設計を行う。
冷媒の密度をρ[kg/m3]、配管断面積をa[m2]、流速をvel[m/s]とすると、
となり、配管長をl[m]とすると、冷媒が一巡する時間は、
となり、冷媒の必要質量は、
となる。
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