2025年半ばの投入を計画していたeAxleの第3世代品は、投入時期を2024年6月に前倒しする。出力70kWのeAxleと、モーター、インバーター、ギアの他にDC-DCコンバーター、車載充電器、PTCヒーターなども一体化したシステム(X-in-1)も用意して需要を取り込む。
eAxleは売り上げ規模も拡大する。中国だけでなく欧米にも商圏を広げ、eAxleだけでなく駆動用モーター単体でも販売して収益を成長させる。欧米ではeAxleではなく駆動用モーター単体で事業の拡大をスタートする考えだ。既に駆動用モーター単体の引き合いも多いという。駆動用モーター単体では、利益を確保しながら2025年に560億円、2027年に1600億円の売り上げ規模に成長させていく計画だ。ステランティスとの合弁会社も欧州での事業拡大に貢献する。
ニデック製eAxleを搭載した車種の販売は、2020年度に前年比90%増、2021年度は同140%増、2022年度は同138%増と販売が好調だ。EV(電気自動車)とPHEV(プラグインハイブリッド車)を合わせたNEVのシェアは、2025年まで中国で好調に増加し、欧州では2025年以降の増加が見込まれるという。これにより、ニデックのeAxleの販売台数を2025年度に300万台、2030年度に1000万台に増やす。
駆動用モーターとeAxleを合わせた売上高は2025年度に5000億円を目指す。車載事業全体では同年度に売上高1兆円を計画している。
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