NECは、多量の映像内で分析すべき重要な領域を自動的に抽出するなど、映像分析処理を効率化するAI技術「アプリケーションアウェアICT制御技術」を開発した。
NECは2023年3月2日、多量の映像内で分析すべき重要な領域を自動的に抽出するなど、映像分析処理を効率化するAI(人工知能)技術「アプリケーションアウェアICT制御技術」を発表した。多数のカメラを設置する製造現場などで、映像分析を効率化、高精度化できるようになる。
同技術は、多量の映像データの中から分析すべき重要な領域を自動的に抽出する「重要領域予測技術」と、抽出した領域の重要度やネットワーク、コンピューティングの負荷状況に応じてエッジデバイスとクラウドに処理を動的に割り振る「ダイナミック負荷分散技術」の2種類のAIで構成されている。
重要領域予測技術は、映像内の人やモノ、背景とそれらの境界などの領域単位で映像分析精度への影響をAIが学習。処理すべき領域単位で重要度を予測する。ダイナミック負荷分散技術は、エッジデバイスの処理負荷とクラウドで処理する場合の通信負荷をリアルタイムで予測。これを抽出した重要度情報と組み合わせて、処理能力や通信帯域を超えないように映像領域単位で処理を割り振る。
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