業務効率化の道具箱(10)VBAでさらに高機能な自動集計アプリを作ってみよう山浦恒央の“くみこみ”な話(163)(3/4 ページ)

» 2023年03月27日 07時00分 公開
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3.3 画面の作成

 作成した自動集計アプリの画面を作成します。

3.3.1 タイトルシートの画面作成

 タイトルシートは、ユーザーがボタン操作を行う画面です。よって、このシートにボタンを配置し、自動集計アプリを実行します(図5)。

開発タブの選択 図5 開発タブの選択

 図5に示す開発タブの「挿入」→「フォームコントロール」の一番左上のボタン(図5内の赤枠)を選択してください。選択後、Excelシート上にドラッグアンドドロップすると、図6のマクロ登録画面が現れます。

マクロ登録画面 図6 マクロ登録画面

 図6が出てきたら、「新規作成(N)」を選択します(図6内の赤枠)。すると、図7のコードが現れますね。この際、タイトルシートを確認すると、図8のボタンを表示しているはずです。

ボタン実行時の処理 図7 ボタン実行時の処理
図8 作成したボタン 図8 作成したボタン

 ここで、図8のボタンをクリックすると、図7にある「Sub ボタン1_Click()」を実行します。なお、ボタン名称は変更してもOKです。

 ここまでで、タイトルシートからボタンを押すと、自動集計アプリを実行できるようになりました。

3.3.2 データシートの画面作成

 次は、データシートの画面作成です。今回は、「国語の点数の平均点」「平均点以下の人数」「国語と英語の点数グラフ」を表示します。なお、グラフ作成は、あらかじめ自動集計アプリに埋め込んで表示する仕様です(プログラムでも書けますが)。

 B列とC列を選択し、「挿入」→散布図を選択します(図9)。

図9 散布図作成の様子 図9 散布図作成の様子

 図9内の赤枠で示した散布図を選択すると、下記の空白のグラフが現れます(図10)。

図10 空白のグラフの様子 図10 空白のグラフの様子[クリックで拡大]

 図10の空白のグラフが現れたら、データ範囲を設定します。グラフを右クリックし、「データの選択」を選んでください(図11)。

図11 データソースの選択 図11 データソースの選択

 図11の画面では、以下の通りにデータの範囲を選択します。

  1. 「凡例項目(系列)(S)」から「追加(A)」を選択して、系列を追加します
  2. 「<空白の系列>」のチェックボックスがチェックされた状態で、「編集(E)」を選択します(図12
図12 系列の編集 図12 系列の編集

 図12の画面上から、「系列名」「系列Xの値(X)」「系列Yの値(Y)」を入力します。筆者は、B2〜B11、C2〜C11までのデータを表示するように設定しました。なお、今回は参照する列数が11を超える場合を想定していません。設定すると、図13の画面となります。

図13 散布図を作成した様子 図13 散布図を作成した様子[クリックで拡大]

 図13では、グラフは空白のままですが、データの転記時にB列とC列にデータが入ると、グラフを表示します。

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