パナソニックホールディングス 事業開発室 ロボティクス・アクセシビリティPJ総括担当の黒川崇裕氏は「複数ロボットの群管理制御の標準化」について発表した。
ロボットはロボット管理プラットホームによって制御を行っている。メーカー独自のプラットホームがあり、施設ごとに導入しているプラットホームが異なるため、異なるメーカーの複数台のロボットを運用しようとすると、それぞれのプラットホームにつなげる作業が毎回発生することが課題の1つとなっている。
今回、パナソニックでは清掃ロボットと配送ロボットの連携に取り組み、清掃ロボットが作業中のエリアに配送ロボットが差し掛かると、清掃ロボットが作業を中断して配送ロボットが通過するまで待機する模様などを映像とともに紹介した。同時にNECネッツエスアイで行った、3種類のロボットが順番に1つの通路を通過する実証についても紹介した。
黒川氏は「ロボット管理プラットホームとロボット側である程度のルール作りをすれば群管理は可能だと思っていたが、ロボットは左右どちら側を通行するのか、非常口の近くでは待機しないなど、ロボット運用におけるベーシックなルール作りをすることが非常に大事だと分かった」と述べた。
その他、東急不動産 ビル運営事業部 東京ポートシティ竹芝 総支配人の潮田喜一郎氏が「ロボフレ化に向けた物理環境等課題整理と施設・ロボット・人による対策案の検討・評価」について、森トラスト 社長室戦略本部 デジタルデザイン室 部長代理の朝比奈泰裕氏が「ロボフレ×物理環境 成果報告」について発表した。
会場では、RFAコンセプトムービー「人とロボットが共存する世界」が初公開された他、ナレーションと少女の声を務めた声優で歌手の東山奈央氏が登壇し、「どの発表もとても興味深くて、新しく知ることがたくさんあった。ロボットは日頃の生活の中でも、少しずつ見かけることも増えてきている。そんなロボットたちがさまざまな工夫の上で私たちと生活を共にしてくれていることを知ることができた」と感想を語った。
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