エレクトロビットは、電子制御ユニット開発向けソフトウェアの最新版「EB tresos 9」が利用可能になったと発表した。最新版では、「AUTOSAR R20-11」の規格に完全対応する。
Elektrobit(エレクトロビット)は2023年2月10日(現地時間)、電子制御ユニット(ECU)開発向けベーシックソフトウェアの最新版「EB tresos 9」が利用可能になったと発表した。最新版では、「AUTOSAR R20-11」の規格に完全対応する。
EB tresos 9は、サイバーセキュリティリスク管理の「ISO/SAE 21434」、オンボード排ガス診断の「SAE J1979-2」など、セキュリティや安全に関する規格に準拠するソフトウェア機能の開発を支援する。トラフィックを監視して脅威や異常を検出し、サービスの妨害やブルートフォース(総当たり攻撃)などを防止するメカニズムを備える。
また、EB tresos 9は、車両走行中に無線通信経由で実行されるECUアップデートに関して、AUTOSARが定義するファームウェアOTA要件を満たす。
AUTOSARベーシックソフトウェアに基づくECUを搭載する車両のシェアは、2027年までに80%に達すると予測されている。EB tresos 9を利用することで、AUTOSARを標準とする自動車メーカーとサプライヤーは開発のコストと時間を削減できる。
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