IO-LinkマスタにEtherCAT接続タイプ追加、食品/産業クーラント向けに同時展開:FAニュース
ifm efectorはL型のM12コネクターに対応した「IO-LinkマスタPerformance Line」にEtherCAT対応のタイプを追加し、販売を開始した。年間2000個の販売を目標としている。
ifm efectorは2023年2月8日、L型のM12コネクターに対応した「IO-LinkマスタPerformance Line」に、新たにEtherCAT対応のタイプを追加し、販売を開始したと発表した。年間2000個の販売を目標としている。
ラインアップに加わったのはIP69Kの食品産業用「AL1431」「AL1433」およびIP67の産業クーラント用「AL1430」「AL1432」。4ポートおよび8ポートのIO-Linkマスタで、L型M12コネクターは最大16Aを2系統のデイジーチェーンに配線できる。各ポートでは電流測定および電流制限が設定できる。IO-Linkマスタとデバイスはmoneo configureソフトウェア、またはPLCエンジニアリングツールから設定可能だ。価格は6万600〜8万2600円(税抜き)となっている。
今回の追加対応によって、EtherCAT、PROFINET、EtherNet/IPの産業用イーサネットプロトコル対応となり、産業用製造装置、工場内通信ネットワークとIO-Linkデバイスとのデータ通信の幅が広がった。
⇒その他の「FAニュース」の記事はこちら
- いまさら聞けない EtherCAT入門
産業用オープンネットワーク「EtherCAT(イーサキャット)」をご存じだろうか。工場などの産業用オートメーションにおいて、フィールドネットワークのオープン化が進む中、なぜEtherCATの存在感が増しているのか。誕生背景やメカニズム、活用シーンなどを詳しく解説し、その秘密に迫る。
- なぜ工場でネットワークを考えないといけないのか
インダストリー4.0や工場向けIoTなどに注目が集まっていますが、そもそも工場内のネットワーク環境は、どのように構築すべきなのでしょうか。本連載では、産業用イーサネットの導入に当たり、その基礎から設備設計の留意点などを含めて解説していきます。
- いまさら聞けない IO-Link入門
インダストリー4.0などによりスマートファクトリーをはじめとする工場内IoTが注目を集める中、大きなカギを握る技術として注目度を高めてきているのが「IO-Link」です。製造現場のさらに末端情報を担うセンサーやアクチュエータからの情報取得を可能とするIO-Linkとは何かを、本稿では分かりやすく紹介します。
- 食品産業向けIO-Linkマスター、2出力対応IO-Link近接センサーを同時発売
ifm efectorは食品産業向けのIO-Linkマスターを8月から販売すると発表した。同時に2出力対応のIO-Link近接センサーも発売する。
- 20個の点灯色と光り方でシグナルタワーの可能性拡大、バーグラフなども柔軟表示
ifm efectorは2022年11月22日、20個の点灯セグメントを備え、プロセス用途に合わせた点灯表示が可能なシグナルタワー「DV29シリーズ」を同月より発売したと発表した。価格は4万8000〜5万9500円(税抜き)、目標販売台数は年間1000個となっている。
- トヨタがフィールドネットワーク3強からEtherCATを選んだ2つの理由
EtherCATの推進団体であるEtherCAT Technology Groupが主催する「第10回ETG日本メンバミーティング」で、トヨタ自動車 先進技術開発カンパニー 工程改善部長の大倉守彦氏が「トヨタのEtherCAT採用における期待」と題する特別講演を行った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.