ソフトウェアのコーナーでは、生産管理システムから、プログラムソフト、NC装置を含めた現場端末までシームレスにつなげる新しいソフトウェア「LIVLOTS」(Live Variable LOT Production System」を紹介している。
「生産管理やCAD、CAM、NCなどをつなぐソフトウェアとなる。従来はシステム間のデータはつながっているようでつながっていなかった。それらの間を結び付けることができるようになる」(アマダ)
ジョブ管理や在庫管理、稼働モニターなどの機能を備えた、現場で加工を行うオペレーター向けのLIVLOTS for Shopfloorと、見積もりや原価管理などができる事務所向けのLIVLOTS for Officeが順次提供される。
大量に得たデータはアマダ社内の働き方改革にも活用する。「機械の稼働時間や加工した材質などが把握できれば、どんな部品が故障しやすくなるかも分かる。そうするとあらかじめ工場で部品を作っておくこともできる。5000台つながると、そういった取り組みも現実味を帯びてくる」(アマダ)。
他にもEngineering FIELDでは、パンチングの主軸機構やベンディングの駆動機構、レーザーの発振器、NC装置の進化の過程も展示している。
商談などができる「Innovation SQUARE」には、ソニー製の24.3×3.4mの約1000インチのLEDディスプレイが置かれている。優秀板金製品技能フェアにおいて経済産業大臣賞や厚生労働大臣賞などを受賞した作品を並べたエリアもある。
また、AGICは環境配慮型の建物として、最新の空調機器や照明を導入して省エネルギー化を進めた。照明は全てLED化した上、AI(人工知能)によってエリアごとの人数と人物を判断して照明や空調を最適に制御する。太陽光発電による再生エネルギーの利用も行い、従来のソリューションセンターと比較してCO2を半減したという。
アマダはAGICを国内外15カ所のソリューションセンター、テクニカルセンターの中心的役割を担う機能として位置付け、新たなモノづくりの在り方を発信していく。
「何ができるか」に代え「なぜできるか」を発信、アマダが強める技術指向【前編】
アマダが8年ぶりのトップ交代、板金機械の開発を担った新社長で技術指向を強化
顔認証や遠隔操作も、新NC搭載のファイバーレーザーマシンなど3機種を国内初披露
軌跡をコントロールするレーザー加工技術、IoTによる自動化など工場の進化を訴求
AIなどの先端技術獲得を目的とした研究所を設立
製造現場に働き方改革を、アマダの「V-factory」が目指すものCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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