なお、同日には2022年度(2023年3月期)第3四半期(2022年10〜12月)の連結決算を発表している。売上高は前年同期比13%増の3兆4129億円、営業利益は同8%減の4287億円、税引き前利益は同14%減の3986億円、株主に帰属する四半期純利益は同6%減の3268億円で、増収減益となった。利益面では、前年同期に大ヒットがあった映画分野の反動減が響いた。
2022年度通期業績については、売上高が前回予想比1000億円減の11兆5000億円、営業利益が同200億円増の1兆1800億円など、減収増益で見通しを変更した。「PS5(PlayStation 5)」の生産と販売を急ピッチで積み増しているゲーム&ネットワークサービス分野が好調を維持して営業利益を上方修正する一方で、売上高では映画分野が500億円、テレビやデジタルカメラを手掛けるエンターテインメント・テクノロジー&サービス分野が300億円、イメージセンサーなど半導体製品を扱うイメージング&センシング・ソリューション分野が200億円の下方修正を行っている。
決算会見にも登壇した十時氏は「中期経営計画最終年度の2023年度は逆風の中での経営が必要だが、将来の仕込みも進められるようにしていく。次期中計は、谷を越えた先の新たな成長がテーマになる」と述べている。
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