ソニーグループは2トップ体制に、CFOの十時裕樹氏が社長 COOに昇格製造マネジメントニュース(2/2 ページ)

» 2023年02月03日 07時00分 公開
[朴尚洙MONOist]
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十時氏「次期中計は、谷を越えた先の新たな成長がテーマになる」

 なお、同日には2022年度(2023年3月期)第3四半期(2022年10〜12月)の連結決算を発表している。売上高は前年同期比13%増の3兆4129億円、営業利益は同8%減の4287億円、税引き前利益は同14%減の3986億円、株主に帰属する四半期純利益は同6%減の3268億円で、増収減益となった。利益面では、前年同期に大ヒットがあった映画分野の反動減が響いた。

ソニーグループの2022年度第3四半期決算概要 ソニーグループの2022年度第3四半期決算概要[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ

  2022年度通期業績については、売上高が前回予想比1000億円減の11兆5000億円、営業利益が同200億円増の1兆1800億円など、減収増益で見通しを変更した。「PS5(PlayStation 5)」の生産と販売を急ピッチで積み増しているゲーム&ネットワークサービス分野が好調を維持して営業利益を上方修正する一方で、売上高では映画分野が500億円、テレビやデジタルカメラを手掛けるエンターテインメント・テクノロジー&サービス分野が300億円、イメージセンサーなど半導体製品を扱うイメージング&センシング・ソリューション分野が200億円の下方修正を行っている。

ソニーグループの2022年度連結業績見通し ソニーグループの2022年度連結業績見通し[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ
2022年度業業績のセグメント別見通し 2022年度業業績のセグメント別見通し[クリックで拡大] 出所:ソニーグループ

 決算会見にも登壇した十時氏は「中期経営計画最終年度の2023年度は逆風の中での経営が必要だが、将来の仕込みも進められるようにしていく。次期中計は、谷を越えた先の新たな成長がテーマになる」と述べている。

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