日本HPは、新たな産業用3Dプリンティングソリューション「HP Jet Fusion 5420W」を発表した。高品質な白色パーツを安定的に製造する技術を搭載し、パーツ当たりのコスト削減や製造予測性の向上などに貢献する。
日本HPは2023年1月19日、産業用3Dプリンティングソリューション「HP Jet Fusion 5400」シリーズを発表した。シリーズ初の製品となる「HP Jet Fusion 5420W」は、同年5月に国内販売を開始する予定だ。
同ソリューションは、高い製造能力を備える同社の3Dプリンタ「Multi Jet Fusion」プラットフォームがベースとなる。産業グレードの高品質な白色パーツを安定的に製造する技術を搭載し、パーツ当たりのコスト削減や製造予測性の向上などに貢献する。
既に海外では、同ソリューションを活用して、自動車や消費財、ヘルスケア、産業機器などの市場向けに、新たな後処理ソリューションやデジタルマニュファクチャリングネットワーク(DMN)の拡大、新材料およびリサイクルプログラムが始動している。例えば、DI Labs、Prototal Industries、Weergなどが、同ソリューションで製造した白色パーツを、さまざまなアプリケーションに適用している。
HPはパートナー企業と連携して、材料開発も進めている。パートナー企業の1社であるLubrizolの新材料「ESTANE 3D M88A TPU」は、柔軟で耐久性が高く、複雑な形状や格子構造の造形ができる。
また、同社はAMTと新たに提携した。HP Jet Fusion 5420Wなどの3Dソリューションで製造した製品に対して、開梱や洗浄、表面仕上げ、着色、品質管理などの後処理機能をユーザーが効率性と費用対効果を向上させながら統合、適応できるよう、両社が協働してサポートする。
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