NVIDIAは、「NVIDIA Omniverse」プラットフォームの機能拡張を発表した。3D CGアニメーション制作ツール「Blender」の機能を強化した他、AIツールが複雑な作業を簡素化し、メタバースの高品質なコンテンツ作成を効率化する。
NVIDIAは2023年1月5日、「NVIDIA Omniverse」プラットフォームの機能拡張を発表した。
NVIDIA Omniverseは、USD(Universal Scene Description)フレームワークに基づいて、メタバースアプリケーションを開発できるプラットフォームである。最新版では、3D CGアニメーション制作ツール「Blender」の機能が強化され、AI(人工知能)ツール新スイートが拡張された。
「Omniverse Launcher」で利用できるBlenderが新たにリリースされたことで、3DジェネレーティブAI機能が利用可能になった。ユーザーは、新パネルからシェイプキーとリギングされたキャラクターを簡単に転送できる。また、AI対応ツール「Omniverse Audio2Face」のワンボタン操作により、リギングしたキャラクターの頭を再接続できる。
シーン最適化用の新パネルでは、マルチアプリケーションの3Dワークフロー内でUSDシーンを簡単かつリアルタイムに作成可能だ。Audio2Faceで表情を生成し、「Audio2Emotion」で喜怒哀楽のリアルな感情を表現し、「Audio2Gesture」でリアルな上半身の動きを生成するため、手間と時間のかかる手作業が不要になる。これらのジェネレーティブAIツールのパフォーマンスがアップデートしたことで、開発者やクリエイターは、現在の3Dパイプラインに容易に統合できるようになった。
併せて、「NVIDIA Studio」ノートPCへのOmniverseのプリインストールや、3Dワークフローの採用を加速するのに役立つ数千もの新しい無料USDアセットを発表した。需要の高まるメタバースの高品質なコンテンツ作成を効率化する。
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